【施設紹介】アビリティーズジャスコ武蔵境センター|吉祥寺の精神科 あすを生きるメンタルクリニック
前回は「20歳前傷病の障害年金とは?」でした。今回はアビリティーズジャスコ武蔵境センターをご紹介します。
今回、アビリティーズジャスコ武蔵境センターへ訪問させていただきました。イオングループの特例子会社が運営する就労移行支援事業所ですが、実際の支援内容や就職先の広がり、地域との関わり方がどのようになっているのかを確認したいと思い、今回伺いました。
はじめに
働きたい気持ちはあっても、「何から始めればいいのか分からない」「実際に働けるイメージが持てない」と感じることは少なくありません。
アビリティーズジャスコ武蔵境センターでは、そんな悩みに対して、知識だけで整えるのではなく、実際の仕事に近い環境で経験を積みながら進めていく支援が行われていました。
特に、小売業をベースとした実践的な訓練や、外部資源・他拠点との連携を活かした取り組みが特徴で、「働く前に経験を積み、そこから学べる環境」を意図的に作っている点が印象的でした。
施設概要
- 施設名:アビリティーズジャスコ武蔵境センター
- 種別:就労移行支援・就労定着支援・リワーク支援
- 対象:障害や難病があり、一般就労を目指す18歳以上65歳未満の方
- 所在地:東京都武蔵野市境南町2-3-16 武蔵境第一髙木ビル 4階
- アクセス:JR中央線「武蔵境駅」より徒歩すぐ
プログラム内容
個別ワークとグループワークを組み合わせながら進めていく構成です。曜日ごとにプログラムが設定されており、ストレッチなど体調面へのアプローチも取り入れられています。特徴的なのは、小売業の現場を想定した実践型の訓練が豊富に用意されている点です。
【座学・基礎訓練】
- 接客応対訓練(あいさつ、言葉遣い、レジ対応などをロールプレイで実施)
- 商品陳列訓練(見やすさ・購買意欲を意識した配置)
- 事務訓練(伝票処理、ファイリング、機器操作など)
- ビジネスマナー(報告・連絡・相談、人間関係の築き方)
- パソコン訓練(eラーニングによる基礎〜応用)
- グループディスカッション
- 社会生活技能訓練(Social Skills Training:認知行動療法の考え方をベースにした対人スキル訓練)
- 応募書類(履歴書・職務経歴書・配慮事項など)の作成
- 面接練習
【実地訓練】
- 仮想店舗での実習(ラッピング、荷受け、電話対応など)
- 商品荷受け、検品作業
- 売り場づくり(販促物作成や陳列の工夫)
- 予約注文、電話応対の実践練習
【施設外実習】
イオングループ(まいばすけっと等)での実習に加え、一般企業での実習も可能です。これまでに700以上の企業への就労実績があり、実習先も本人の希望に応じて選択できます。
市区町村・医療機関・就労支援センター・ハローワーク・東京しごと財団などの関係機関との連携も行われており、センター外の支援も活用しながら進められています。
通所は週1日から開始可能で、在宅訓練にも対応しています(条件あり)。リワーク支援では、認知行動療法やストレスコーピングを取り入れながら、復職に向けた準備を進めていきます。通所そのものを「生活リズムやストレス対処を整える場」として位置づけている点も特徴です。
スタッフ・雰囲気
支援員はさまざまな業界経験を持つ方が多く、多角的な視点から就労に関するアドバイスを受けられる環境です。面接練習では実際の場面に近い形で取り組める工夫がされています。
利用者は幅広い年代の方がおられます。集中する時間と交流の時間のバランスが取れており、過度に静かすぎることもなく、適度な関わりがある空間でした。
特徴
特徴的だったのは、センター内で完結しない支援設計と、「失敗は就職前に経験しておく」という考え方が全体に反映されている点です。
実習ではイオングループ(まいばすけっと等)を含めた実際の現場に触れる機会が用意されています。こうした外部との関わりの中で、うまくいかなかった点も含めて振り返りながら進めていくことで、就職後ではなく就職前の段階でつまずきを経験し、自分に合った働き方を探していける構成になっていました。
さらに、東京しごと財団など外部機関との連携もあり、一つの施設の中にとどまらず、複数の視点や環境を活用しながら支援が進められています。また、イオングループのネットワークを活かした実習機会がある一方で、就職先が限定されるわけではなく、あくまで本人の希望に沿った進路を前提としている点も印象的でした。
感想
全体として、「実践を通じて働く感覚を身につけていく」ことに重きを置いている印象でした。知識を学ぶだけでなく、実際の作業や対人場面を経験しながら進めていくため、働くことへのイメージを具体的に持ちやすい環境だと感じました。
また、地域支援機関や医療機関とも連携しながら支援が行われており、体調や生活状況に不安がある段階からでも利用しやすいセンターです。その一方で、実際の就労を見据えた実践的な経験を積むこともできます。
「いきなり働くのは不安だけど、少しずつ現場に近い形で慣れていきたい」という方に合いやすい印象です。
利用を検討されている方へ
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施設情報・お問い合わせ
- 営業時間:月〜金(祝日含む)10:00〜16:00
- TEL:0422-30-5682
- フリーダイヤル:0120-046-150
- 公式サイト:https://www.ajscrum.co.jp/business/job-assistance/office/musashisakai
次回は「開業2か月を振り返って――この1か月でやったこと・考えたこと・これからのこと」です。ぜひお読みください。
