【体験レポート】manabyのeラーニング「マナe」を体験してみました(その1)|吉祥寺の精神科 あすを生きるメンタルクリニック
前回は「開業3か月を振り返って」をお送りしました。今回と次回の2回にわたりmanabyの就労移行支援のeラーニング「マナe」の体験レポートをお伝えします。manaby吉祥寺事業所様は当院と最初に提携してくださった事業所さんです。
最初にご挨拶に伺った際の2026年4月9日のブログも合わせてお読みください。
はじめに
当院の連携機関に最初になっていただいた機関がmanaby吉祥寺事業所様です。同事業を再度訪問し、プログラムを実際に体験させていただきました。
今回は、manabyの就労移行支援の特徴の一つであるeラーニングシステム「マナe」を中心にお話を伺いました。
「働きたい気持ちはあるけれど、何から始めれば良いのか分からない」
「パソコンスキルを身につけたいけれど、一般的なスクールでは続けられるか不安」
「自分に合った仕事を考えたいけれど、自分の得意・不得意が分からない」
就労移行支援を利用される方の中には、このような悩みを抱えている方も少なくありません。
(就労移行支援については2026年4月28日のブログもお読みください)
私はこれまで、eラーニングというと「動画教材を見ながら勉強する仕組み」というイメージを持っていました。しかし実際に体験してみると、スキル習得だけではなく、自己理解やセルフケアにも活用されており、働く準備を支えるための様々な工夫が詰まったシステムであることが分かりました。
今回は実際に体験した内容を通して、「どのような方に向いているのか」「就労移行支援の中でどのような役割を担っているのか」も含めてご紹介します。
マナeとは
manabyの就労移行支援では、「マナe」と呼ばれるeラーニングシステムを活用して学習を進めています。
マナeには40種類以上の講座が用意されており、
・Microsoft Word、Microsoft Excelなどの事務スキル
・Google ビジネスツール活用
・デザイン
・Web制作
・プログラミング
・CAD
・映像制作
・AI基礎
・就職活動
・セルフコーチング(自己理解)
など、幅広い分野を学ぶことができます。
実際に講座一覧を見せていただきましたが、想像以上にジャンルが豊富でした。
また、多くの講座には基礎編や初級、中級、上級といった段階が設けられており、経験や習熟度に合わせて少しずつ学習を進められるようになっています。
さらに印象的だったのは、パソコンスキルや職業スキルだけではなく、自分自身の考え方やストレスとの付き合い方を学ぶ講座も数多く用意されていたことです。
就職するための勉強だけではなく、働き続けるための準備まで視野に入れた内容になっているように感じました。
マナeはどのような方が利用するの?
マナeは、manabyの就労移行支援を利用している方が活用するeラーニングシステムです。
就労移行支援は、一般就労を希望する障害や難病のある方を対象とした福祉サービスで、働くための準備を進める場でもあります(2026年4月28日のブログをご参照ください)。
利用される方の状況はさまざまで、
・働きたい気持ちはあるが、何から始めればよいか分からない方
・ブランクがあり、少しずつ働く準備を進めたい方
・パソコンスキルや専門スキルを身につけたい方
・自分に合った働き方を整理したい方
・ストレスとの付き合い方や体調管理について学びたい方
など、それぞれの目標や課題に合わせて活用されています。
また、通所を始めたばかりの段階では生活リズムを整えることから始め、状態に応じてスキル習得や就職活動へと進んでいく方も少なくありません。
就労移行支援の中でのマナeの役割
manabyの就労移行支援では、「生活の土台づくり」「自己理解」「スキル習得」「就職活動」といった複数の準備を段階的に進めていきます。
マナeは、その中でも特に、
・パソコンスキルや専門スキルの習得
・自己理解やセルフケア
・就職活動の準備
を支える役割を担っています。
例えば、生活リズムを整えながら少しずつ学習習慣をつけたい方は、短時間の講座から始めることができます。
また、就職に向けて具体的な職種を検討している方は、Web制作やデザイン、プログラミングなどの専門講座を通して、自分に合った仕事を考えるきっかけにもなります。
「働くための準備のどの段階にいるか」に合わせて活用できることが、マナeの特徴の一つだと感じました。
実際に体験した「セルフコーチング実践編」
今回私が体験したのは、「セルフコーチング実践編」という講座でした。
セルフコーチングという言葉を聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、実際には自分自身の考え方や感情を整理していくワークに近い内容でした。
講座では、
「過去1週間で最も落ち込んだ出来事を振り返ってみましょう」
という問いから始まり、
・どこで起きたのか
・誰といたのか
・どのような気持ちだったのか
・気持ちを数値化するとどの程度か
・どのような考えが浮かんだのか
・次回同じことが起きたらどう対処するか
などを整理していきます。
実際に取り組んでみると、単に出来事を振り返るだけではなく、
「自分はこういう場面でストレスを感じやすいんだな」
「こういう考え方をしやすいんだな」
と、自分自身の反応パターンを客観的に見るきっかけになる内容でした。
また、「本当はどうなっていたら理想だったのか」「自分は何を大切にしたいのか」といった視点で考える機会にもなり、自分の価値観や目指したい状態を見つめ直すきっかけにもなりました。
星/精神保健福祉士
関連項目
【施設紹介】manaby吉祥寺事業所(2026年4月9日のブログ)
