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パーソナリティ障害

「いつも人間関係がうまくいかない」「感情がコントロールできない」「自分という存在がよくわからない」──こうしたお悩みの背景に、パーソナリティ(人格)の特性が強く影響していることがあります。パーソナリティ障害とは、生まれ持った気質や成育歴、経験などが複雑に関係し、「自分自身の感じ方・考え方・人との関わり方」に偏りやこだわりがあり、それによって日常生活や人間関係に繰り返し困りごとが生じる状態を指します。

当院では、パーソナリティの特性を「個性の偏り」として理解し、否定せずに丁寧に向き合う診療を行っています。

パーソナリティ障害の症状について

パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがありますが、共通して以下のような傾向があります。

  • 他人との距離感がうまくとれず、トラブルになりやすい

  • 気分の浮き沈みが激しく、人間関係が不安定

  • 常に見捨てられる不安があり、強く依存してしまう

  • 他人を信じられず、過度に警戒したり攻撃的になったりする

  • 感情が爆発してしまい、自傷行為や衝動的な行動が見られる

これらの特性は、本人の意思で簡単に変えられるものではなく、「わかっているのに、また繰り返してしまう」と悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

パーソナリティ障害の主な分類

精神医学では、パーソナリティ障害は以下のようなタイプに分類されます(あくまで一例です)。

タイプ 特徴的な傾向
境界性パーソナリティ障害(BPD) 感情が不安定で、人間関係が極端になりやすい。自傷行為や衝動的行動があることも。
回避性パーソナリティ障害 批判や拒絶を強く恐れ、他人と関わることを避けがち。
依存性パーソナリティ障害 他人に頼りすぎてしまい、自分で判断することが難しい。
自己愛性パーソナリティ障害 自分に自信があるように見えて、実は傷つきやすく他人の評価に敏感。
演技性パーソナリティ障害 注目を集めたがる傾向があり、感情表現が大げさになることも。

※これらは一例で、すべての方が明確に分類されるわけではありません。

パーソナリティ障害の原因について

パーソナリティ障害の原因は非常に複雑で、以下のような要素が組み合わさって影響します。

  • 幼少期の愛着体験(過保護、放置、虐待など)

  • 遺伝的な気質

  • 繰り返される対人関係でのトラウマ

  • 発達障害や知的特性との重なり

育ちや環境によって形成される「その人なりの生き方のクセ」が、社会や他者との間でうまく機能しないときに、心の不調が表れやすくなります。

パーソナリティ障害の治療法について

パーソナリティ障害は「根本的に治す」というよりも、「自分の特性を理解し、生活の中でどう付き合うか」を一緒に模索することが重要です。

1. 対話を重ねた診療

  • 毎回の診療でのコミュニケーションを通して、自分自身の感じ方や行動パターンに気づくことが第一歩です。

  • 自己理解を深めることが、心の安定や対人関係の改善につながります。

2. 必要に応じた薬物療法

  • 気分の波や不安、衝動性などに対して薬を使用することがありますが、あくまで補助的な役割です。

3. 心理士によるサポート

  • カウンセリングや心理療法(認知行動療法、対人関係療法など)をご希望に応じてご案内します。

  • 感情の整理や人間関係の捉え方を一緒に見直していきます。

4. 周囲との関係性の調整

  • 家族やパートナー、職場との距離感の取り方を具体的に相談することができます。

  • 必要に応じて支援機関との連携も行います。

パーソナリティ障害についてのよくある質問

Q1. 「性格の問題」と言われてきましたが、本当に治療の対象になりますか?

A1. はい。性格や考え方のクセによって日常生活や人間関係に苦しさがある場合、れっきとした治療対象です。一緒に整えていく方法を考えましょう。

Q2. 自傷や感情の爆発を止められません…

A2. パーソナリティ障害では、感情のコントロールが難しくなることがあります。そうした衝動を少しずつコントロールできるよう、心理的サポートや薬の併用を検討します。

Q3. 「甘えてるだけ」と周囲に言われてつらいです

A3. そうした言葉でさらに傷ついてしまう方が多くいらっしゃいます。まずは当院で、安心して話せる場を持つことから始めてみませんか。

院長より

パーソナリティ障害は、周囲からは理解されにくく、ご自身でも「自分はおかしいのでは」と感じて苦しむことの多い障害です。

ですが、これは「心の問題」ではなく「心の特性」なのです。
特性を理解し、工夫しながら生きやすさを手にしている方もたくさんいます。

私たち「あすを生きるメンタルクリニック吉祥寺」では、そうした長い目での支援を大切にしています。
「また同じことで悩んでしまう…」そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。

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