統合失調症
「誰かに見られている気がする」「自分の考えが知られている気がする」「頭の中に声が聞こえる」──こうした体験は、統合失調症でよく見られる症状です。現実との境界がゆらぎ、思考・感情・行動が不安定になることで、日常生活や人間関係に支障をきたします。発症の初期には、不眠やイライラ、人づきあいの変化などから始まり、本人も周囲も気づきにくいことがあります。
当院では、患者さんとじっくり向き合いながら、その人のペースに合わせた治療と生活支援を行っています。
統合失調症の症状について
統合失調症の症状は「陽性症状」「陰性症状」「認知機能の障害」の3つに分類されます。
陽性症状(現実にないものが見えたり聞こえたりする)
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幻覚(実際にはない声が聞こえるなど)
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妄想(監視されている、誰かに操られていると思い込む)
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被害的な思考(悪口を言われていると感じる)
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思考のまとまりがなくなる(会話が飛躍的になる)
陰性症状(本来あった意欲や感情の表現が減る)
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無気力・無関心
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感情が乏しくなる
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会話や表情が少なくなる
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引きこもりがちになる
認知機能の障害
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計画を立てて行動する力の低下
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注意力・記憶力の低下
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日常の段取りがうまくできなくなる
症状の強さや現れ方には個人差があり、「急に発症するタイプ」と「じわじわと違和感が出てくるタイプ」の両方があります。
統合失調症の原因について
統合失調症の原因は完全には解明されていませんが、以下のような複合的な要因が関係していると考えられています。
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脳内の神経伝達物質(ドーパミンなど)の異常
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遺伝的な体質(家族に同様の症状を持つ人がいる場合)
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ストレスや人間関係、進学・就職などの大きな環境変化
「性格の問題」や「育てられ方のせい」ではなく、脳の機能の不調が中心にある医学的な病気です。
統合失調症の治療法について
統合失調症は、早期発見・早期治療によって回復を目指せる病気です。症状が落ち着いた後も、再発予防を重視した継続的なケアが大切です。
1. 薬物療法(抗精神病薬)
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妄想や幻覚などの陽性症状に有効
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再発予防としても長期間の服用が勧められます
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副作用の有無を慎重に確認しながら、適切な薬剤を選択します
2. 精神療法・心理教育
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病気の理解を深め、再発の兆候に気づけるようになります
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対話を通して、生活の不安や困りごとに向き合います
3. 生活支援・リワーク支援
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社会復帰に向けた段階的なサポート(就労支援・デイケア・福祉機関連携など)
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通院が難しい方には、精神保健福祉士や心理士との連携支援も行います
4. ご家族への支援
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ご家族も病気への理解を深めることで、より良い関わり方ができます
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家族相談も行っています
統合失調症についてのよくある質問
Q1. 完全に治ることはありますか?
A1. 症状が落ち着いて安定した生活を送れる方も多くいらっしゃいます。ただし再発を予防するためには、継続的な治療と生活管理が大切です。
Q2. 自分では病気だと思えないのですが…
A2. 統合失調症では病識が持ちにくい時期もあります。まずは生活のしづらさから話してみましょう。当院では無理な診断や治療は行いません。
Q3. 怖い病気ですか?
A3. 怖い病気という印象があるかもしれませんが、適切な治療によって社会生活を安定して送っている方も多くいます。安心してご相談ください。
院長より
統合失調症という名前には、どうしても「怖い」「特別な病気」というイメージがつきまといがちです。
しかし、実際には「日常生活の中で起こる、こころと現実のバランスの崩れ」と捉えることもできます。
私たち「あすを生きるメンタルクリニック吉祥寺」では、患者さんの視点に立って、その方の力を取り戻していく支援を大切にしています。
長期的に付き合う病気だからこそ、「自分らしさを失わずに過ごす方法」を一緒に考えていきます。まずは一歩踏み出して、ご相談ください。
